uselessのこだわり8
中村さんとの出会いは、運命的だった。
世界的な技術を持つ印刷所が東京にある。
それを知ってからすぐに電話をして
福岡から東京に飛び立った。
技術も知名度もない私たちを
中村さんはとても優しく迎え入れてくれた。
そこで手にしたノートは
今まで手にしたどんな高級ノートにも無かった
水平に開くストレスフリーなノートブックだった。
とにかく感動した。
その時に
「日本でこだわり抜かれた技術を世界に届けていく」
そう誓った。
それからの作業はとても大変だった。
ノートブックなど作ったことない私たちには、
分からない部分が多すぎた。
しかし、中村さんは
「彼らは人生を賭けている。だから手は抜けない。」
その言葉を印刷所の皆さんに、何度も伝えてくれた。
ものづくりに対する姿勢を学ぶと同時に
私たちは、ものづくりに対してこだわり抜いた。
連日、深夜まで議論を重ねて妥協はしなかった。
私たちの情熱と中村印刷所さんの技術ならきっと、
いいプロダクトが出来る。
そう信じた。
その後、何度も色味やデザインなどの試作を重ねた。
届いたノートブックを見た時
「本当にいいノートブックが出来た」
心の底からそう思った。
目標としている
「世界中のノートブックの決定版を創る」の一歩を踏み込んだ瞬間だった。
こだわりと情熱のコラボレーションで出来たこのノートブックは、
技術を真似されても決して同じものは作れない。
uselessは運命的な出会いを経て、最高のノートブックへ辿り着いた。